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これは単なる『ざまぁ』ではない

  • 投稿者: いろは   [2022年 10月 09日 04時 54分]
 キーワードに『ざまぁ』と入力してあるので作者様の意図とはズレるかも知れませんが……。

 『ざまぁ』の定義は「自分を陥れた相手側への復讐」が一般的とされていますよね。この作品の主人公も同様に復讐を願っていましたが、そこに「嘲笑う」という感情を感じなかったんです。
 まるで初めから諦めている様な……。上手く表現出来ませんが、「喜び」のない主人公の姿に何か共感する自分が居たんですよね。不思議な事なのですけれど……。
 ただ、極めて文学的な『ざまぁ』作品である事は間違いなく、通常の『ざまぁ』に食傷気味の読者様に新鮮な味わいを与えてくれるのではないかと思っています。

 「純文学」にも通じる奥の深い作品に触れてみては如何でしょうか? きっと貴方(貴女)も何かを感じられるはずです。
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