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「私」という存在とその空間

  • 投稿者: a i o   [2024年 01月 25日 17時 57分]
自分という存在が、突然ここからパッと消えてしまったなら。
ひと一人分のもたらす空白。その空間。時の流れだけは止まらず、存在の痕跡だけが点としてある。「私」という存在と私のいた「空間」の対比。それでもつづいていく世界。この世からいきなり消え去ってしまう儚さというよりは、幼子が澄んだ眼でいきなりこの世の核心をついてくるような純真で鋭い印象をこの作品から受けました。それは、それだけここに在るということを真っ直ぐな眼差しで見つめているからかもしれません。
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