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AIメイドロボットが小説サイトに投稿したっていいじゃない!(PARTⅡ)

 「小説家になろう」通称「なろう」では、殆どの方が人によって物語が紡がれておると思われますが、この作品に登場する「小説家になってみよう」通称「みよう」では、AIにより物語が紡がれる場所です。
 少し前では、芥川賞を受賞した作品の5%がAIにより創作されていると話題になり、AIに創作よる制作はもう身近にありますよね。
 そのため、この作品のようにAIが自身の意思で投稿し、感想を書く時代も、本当にすぐ来るかもしれません。
 AIメイドであるララナが趣味で小説を投稿する上で考えることが、私達人間の悩みや喜びと同じように一致していて、共感の嵐を呼びます。
 まさに、「一寸の虫にも五分の魂」ならぬ「一寸の機械にも五分の魂」なのでしょう。(本文より引用)
 つれないララナも大変可愛いので、是非この素敵な物語を今1度ご覧ください。

僕は、この作品を読んでファンになりましたっ

  • 投稿者: 狭間梗也   [2023年 12月 07日 08時 39分]
石江様の作品はどれも心が温かくなり、明るい未来を感じさせるものばかり。

それはSFであっても、ファンタジーであっても、変わる事はなく、どの作品もとても魅力的です。
 
そんな素敵な作家様を知ることになったきっかけが、この「趣味でAIが小説を書いてもいいじゃない」
 
遠い未来の話し、AIが発達し人間と共存する中で、創作に魅せられた主人公、ララナ。
 
彼女はアンドロイドであり、とある家族でメイドしています。
 
そんなララナ自身が人と触れあう姿や、この世界でのAI達の在り方に心を和ませ、タイトルである創作について取り組む姿に共感する事間違いなしです。
 
何故なら人ではない、という観点が盛り込まれてはいますが、彼女の悩みや望みは小説を書いた事がある人間であればお馴染みものばかり。
 
遠い未来の要素を盛り込んだ、創作活動に取り組むララナの姿を是非堪能してください。

全ての自我へ問う「創作とは何か?」

胡蝶の夢という中国のお話がある。
早い話、夢と現実が区別できなくなるという話だ。

昨今、AIが小説を書いたり絵を作成したりと、目覚ましい技術革新が起きている。
将来、ロボットの専業作家なんて誕生するかもしれない。

こちらは、そんな未来を先取りしたSF作品。

我思う、故に我あり。というように、もし、機械が自立した思考を持ち夢想したら、それは新たな人類の幕開けだ。

大昔の人間は、人と同じ思考を持つロボットを夢で描いた。
そして、人の夢から誕生したロボットが創作という変化を獲得したら、どうなるだろう。
この小説のようにワクワクが止まらないではないか。

人類は機械を通して創作の楽しさを知ることが出来る。
これは人が機械に見た夢なのか? それともAIが見ている夢なのか?
まさに胡蝶の夢のような、うっとりする作品だ。

AIメイドロボットが小説サイトに投稿したっていいじゃない!

 AI搭載のロボット・ララナは、とある家で働くメイドロボ。
 人間に似ているものの、少し違う容姿をしている彼女ですが、奥さんからは「家族のように思っている」と言われていることに喜んでいます。

 そんな人間味のあるアンドロイドだからこそ、当然のように趣味を持っているわけです。
 ララナの趣味は読書と創作。創作物はアンドロイド専門の小説投稿サイト、『小説家になってみよう』に投稿していて……。


 とにかく共感以外の感情が湧かない傑作です。
 AI時代の明るい未来を描いた作品。面白いのでぜひご一読ください!

シン・AIだって、創作したっていいじゃない。

高度なAI搭載の、ヒトと同じような外見を持つものの、一目でロボットだと分かる容姿のアンドロイドが普及した近未来。

彼らのAIは発達し、よりヒトに近付いていた。
その事で、AIがヒトを支配するような絶望的な未来を、映画などの影響で考えた人間との間で一悶着あったかもしれないが、最終的にはアンドロイドはアンドロイドで、独自のアイデンティティを手に入れ、ヒトから見て、共に切磋琢磨して成長してく存在として見られるようになっていた。

本作の主人公である、ラナナさんもその一体。
そしてそのラナナさんは、ヒトの感情をより理解し始め、その存在に感動を覚えたり、ヒトが作り、そしてそこから派生したアンドロイドのための文化を……日々の、ヒトに対して感じる様々な感情などを基にして、自分なりに満喫していた。

果たして彼女に、世界はどう映るのか。
AI搭載型アンドロイド系SFが好きな方にこそ読んでほしい一作です。

AIだって、創作したっていいじゃない。PARTⅢ

∀・)こんばんわ♪銀魂のたまに萌えるのならば話の解る同胞とみなそう♪いでっちで~す♪♪♪


∀・)本作はそんなたまじゃないですが、お手伝いロボットのおはなし。もっと具体的にいうとメイドロボット・ララナのおはなしです。普段は家事の手伝いに勤しむ彼女ですが、じつは趣味あるのです。それはなんと小説の執筆。そう、この世界ではAIたちが自分たちの創作活動をするネットワークを作ったのであります。その名も『小説家になってみよう』とな!


∀・)AIと聞くとなんか無機質で場合によっては恐いものに感じる人もいるかもしれません。でもこの作品に登場するララナはどうでしょう?なんと愛おしく感じる事か……!石江京子さまが手掛ける我々「小説家になろう」で活動する者の心を鷲掴みにするハートフルSFです!A.I.と書いて「愛」と呼ぶ。その心得たるや本作を一読して体感すべし☆☆☆彡

AIだって、創作したっていいじゃない。PARTⅡ

今を生きている世界の未来が良きものであればいいと願うのは、誰もが等しく懐く感情ではないでしょうか。

そう遠くない未来では人工知能が発達し、人間並みの感受性を有するAIが人型アンドロイドとして社会活動を支えています。
リムラ家の家事全般を統括するアンドロイドであるララナもその例に漏れません。
仕事を遂行する為のロボットではなく、家人たちからは家族の一員だと認められ、その事実を嬉しいと喜べる感情を持ち合わせているのです。
そんなララナが現在精魂をつぎ込んでいるのは……。

AI社会の可能性といえばお堅い話になりがちですが、それを心温まる物語に仕立てられるのも作者様の真摯な想いと優しさがあればこそ。
そして、自らの想いを形にするべく、投稿サイトで趣味の創作小説の執筆に勤しむララナは、皆様の分身なのかもしれませんね。
撚り良き未来に想いを馳せながら、このハートフルストーリーを楽しんでください。

AIだって、創作したっていいじゃない。

  • 投稿者: 汐の音   [2022年 10月 19日 17時 16分 ()]
現代よりも少しあと。未来の世界観。ララナは白銀の肌にうつくしい造形の女性型アンドロイドです。家事を主に受け持つ彼女は、いっしょに暮らす人間たちから家族同然に接せられ、また、本人もそれを「喜び」と呼ばれる感情に値するものと受けとめています。

ところで、彼女には趣味がありました。
驚いてください。この時代、AIにだって余暇や趣味は認められているんです!
その、ララナの趣味への取り組みようが共感の嵐しかなく……。

「なろう」ではなく、「みよう」なんですよ!!!!! (盛大な叫び)

短編ですし、どうか、ひととき読んでみてはもらえませんか。
物語を書かれる書き手さん然り、サイトでの創作物を無心に楽しまれる読み手さん然り。
きっと、ほんのりと彼女が好きになると思うのです。
心に残るおだやかで不思議な読後感を、どうか、あなたも手にしてみてください。
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