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オマージュ・パクリをどこまで許すのか、許せるのか?

 オマージュとパクリの定義って難しいですよね。
 一見同じ意味に感じられますが、オマージュは善意、パクリは悪意からのものなのだそうです。


 十年以上書き続けているweb小説作家である主人公は、ファンだった『新ポコ』という人物に自分の文章を真似られていました。
 しかしそれは完全なる善意からのもの。つまりオマージュです。

 主人公は真似られたと知ってモヤモヤしつつも最初は、「他人に影響を与えられるなんて、むしろ嬉しいです(^^)」と言っていました。
 しかしその後、新ポコさんがなんとデビューを果たし……。


 パクリ・オマージュに関して深く考えさせられる作品です。
 『作風を真似る』ということをどこまで許せるのか? 作家ならもちろん、読者でも誰しも直面するかも知れないこの問題をあなたも考えてみませんか?

「作品を真似る・真似られる」について考えさせられる小説です

主人公は長年小説サイトで小説を書いているアマチュア作家。
そんな主人公にもファンともいえる後輩作家ができます。
その後輩は主人公を真似た小説を書くようになります。
楽しく創作をしたい主人公は咎めるようなことはしませんでしたが…。

私も小説を書いたり読んだりする人間として、主人公に感情移入し、
「もし自分が主人公の立場だったら…」と考えてしまいました。

『小説家になろう』で小説を書いている・読んでいる皆様も、
この作品を読んで「主人公だったら」あるいは「後輩だったら」「第三者だったら」を考えてみるのはいかがでしょうか。
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