イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く生と死、そして大人と子供の対比
- 投稿者: IzumiAizawa [2022年 11月 06日 16時 56分]
一人の女性の死を通して、登場人物の生きざまが描かれているように思いました。
語り手は中学生の茨。
葬儀帰りの茨たちを立花という人物が車で送りますが、お話はこの立花と茨の会話がメインとなって進みます。
途中、立花は亡き人を思ってべしょべしょ泣き出してしまい、茨はそれを(多分)やや冷めた視点で観察しています。
一見立花の方が子供っぽいような気がするんですが、茨はそこまで恋に打ち込めた立花に「いいなぁ」と感想を漏らしました。
このさらりと出た「いいなぁ」は、大人びた感じで描かれている茨の年相応の感情を浮き彫りにしていて、とても素晴らしい表現だと思いました。
染みるような文体も、お話の雰囲気にびったりです。
語り手は中学生の茨。
葬儀帰りの茨たちを立花という人物が車で送りますが、お話はこの立花と茨の会話がメインとなって進みます。
途中、立花は亡き人を思ってべしょべしょ泣き出してしまい、茨はそれを(多分)やや冷めた視点で観察しています。
一見立花の方が子供っぽいような気がするんですが、茨はそこまで恋に打ち込めた立花に「いいなぁ」と感想を漏らしました。
このさらりと出た「いいなぁ」は、大人びた感じで描かれている茨の年相応の感情を浮き彫りにしていて、とても素晴らしい表現だと思いました。
染みるような文体も、お話の雰囲気にびったりです。
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