イチオシレビュー一覧

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そのひとは、きっとあなたのおじいさん

あなたのおじいさんは、どんな方でしたか。
優しいひとでしたか。厳しいひとでしたか。
明るいひとでしたか。落ち着いたひとでしたか。

この作品で、語り手の「おれ」が回想する「じいさん」は、大昔のいきもので、古文書で、険しくもやさしいひとです。
読んでいると不思議で、この「じいさん」が自分のおじいさんに重なってくるように思えるんですよね。
全くの別人のはずなのに。
それは、きっとこの書き手の方の描写が、個性的でありながら、普遍的なおじいさんの姿を的確に表しているからだと思うのです。

詩であるはずなのに、高い物語性で何度でも読み返したくなる作品、おすすめです。
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