イチオシレビュー一覧

僅か四か月前に誕生し、そして消えた一つの世界があった。
電脳空間『オルタナティブラグナロク』、その世界で嫌われ、憎まれ、最後には敗北しようとも、
彼らなりの矜持を持って生きた者たち。
だがその居場所さえ奪われた無念はどこへ行けばいいのか。
世界が自分たちを拒否するなら、自分たちも世界を拒否していいはずだ。
電脳空間から来た怨念と現実世界の憎悪が手を結ぶ時、災いの種が新たなる悪意を求めて世界に蒔かれた。

だが闇があれば光がある。
自分が不幸だからといって誰かを不幸にして良い権利なんか無い！
悪意の前に立ち塞がる主人公と仲間たち、心の中に光を宿せし者。
特別な力を持たない「普通」の彼らは、強大な敵と戦うために、工夫を、献身を、仲間との協力を惜しまない。
小さな力でも集まれば魔王さえ倒せるのだ。

「普通」、それこそが可能性の種だ。