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閉じ込められた姫と喋る骸骨の歳の差ラブストーリー。とても素敵なお話です。

 四番目の姫ルシエルは、狭い牢獄に閉じ込められます。
 しかしたった独りではありません。そこには先住人――いいえ、かつて人だったものがいたのです。
 それは鎖に吊るされた骸骨。ルシエルは彼に挨拶をし、喋りかけ、毎日食事を一緒に摂らないかと誘います。
 しかし相手は物言わぬ骸骨、何の意味もなく彼女は衰弱していくばかり……のはずが、なんとある日骸骨が喋るようになって――。


 閉じ込められた姫と喋る骸骨の歳の差ラブストーリー。
 とても素敵なお話なのでぜひ読んでみてください。おすすめです!

健気な少女と白骨になった者。人を弄ばんとする者に従うことはありません。二人に幸せを。呪われし王国に、手向けの花を。

  • 投稿者: 水渕成分   [2023年 01月 02日 22時 39分]
9450字の異世界恋愛。本格ファンタジーの色彩が強いようです。

主人公は火の差さない牢獄に幽閉された王女ルシエル。

これだけでも過酷な条件ですが、その牢獄には既に白骨化した人が。

しかし彼女は逆境にあって、その白骨にも敬意を払います。

白骨になっているというとことは既に死者であるはずなのですが、それには「意思」があります。

王女の健気な心と彼女を思う白骨の心が交差した時、奇跡は起こります。

それが何かは実際に読んでお楽しみください。

健気な少女と白骨になった者。人を弄ばんとする者に従うことはありません。二人に幸せを。呪われし王国に、手向けの花を。

ひとりぼっちのルシエル姫。彼女に救いの手を差しのべてくれたのは、喋る骸骨でした。

不幸せな姫君を救い出すのは、いつの世もイケメンと決まっております。そう、例え少しばかり時間が経っていて、外見が骸骨になっていようとも、イケメンは心までイケメンなのです!

物語の主人公は、心優しいルシエル姫。彼女は亡き母の教えを守り、誰に対しても分け隔てない態度をとっていました。ところが腹違いの兄に疎まれたあげく、生け贄として牢獄に閉じ込められることに。

そんな彼女を哀れに思ったのは、牢獄の先住人である記憶を失った骸骨です。骸骨に対してさえ礼儀正しい幼い姫。どんどん衰弱していく彼女を前に自分の無力さを噛み締めていた骸骨ですが、ある日奇跡が起こります。実はこの骸骨には、とある秘密があって……。

骸骨なのに完全にイケメンスパダリな稀代の魔道士ナイゼルと、純粋でまっすぐな心優しいルシエル姫の物語。

もちろんハッピーエンドです。童話のように美しい世界をどうぞお楽しみください!
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