イチオシレビュー一覧

本人が預かり知らぬところで動く政略の思惑は、やはり不幸の連鎖を引き起こすが想い(嫉妬)を自覚した王弟により、それを覆すドラマが人間味溢れています。

主要人物は、侯爵令嬢、王弟、令嬢妹、巻き込まれた婚約者、そして王家とそれを狙う公爵家、侯爵家の時にいい仕事をする使用人達。

これらが二転三転する呪いの現出と消滅、そして欠陥のある二人がしっとりした関係を紡ぐのを弄ぶようなその呪いによる離別と邂逅。それを悔い最後には故人と現在の愛する二人の想いを叶える王の改心。
(出産にトラウマ持った王の狼狽にちょっとイイヒト感あるかも？)

結末は来世含め一番愛する家族と共にするという宣言に、これまでの辛さを乗り越えた主人公達の幸せを願わずにいられない。