イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

現実的に思わせるSF物語。潜入、洗い出しと本格的な捜査描写。

  • 投稿者: terra.   [2023年 06月 09日 13時 36分]
脳の電気信号で動くロボット、クローンボットを通じて物語は展開される。
そのロボットのお披露目会翌日、同僚が失踪してしまい、その行方を捜すべく、ハッカーの協力も兼ねた主人公の潜入捜査が繰り広げられる。

脳科学者である登場人物は正にSFの世界観を彩り、ネットワークや設備の構造の描写は細かい。
更にサスペンス感が出る、失踪した同僚からのメールの解読の仕組みは大したもの。

引き込まれる場面と、合間に描かれる人物描写は時にドラマ感を生み出し、SFと言いながらもそう堅苦しい、難しい空気を感じさせたりはしない。

リサーチを重ね、考え抜かれた物語の設定。
まだ連載は続いており、他にどんな世界を見せてくれるのかが楽しみです。
完結まで是非、頑張って下さい。
↑ページトップへ