イチオシレビュー一覧

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実は…なん……だと……?(;゜Д゜)

真実の愛。
そんな物理的に見る事ができない故にあるのかないのか分からんモノを妄信し、国の決定などを蔑ろにする王族や貴族の男が婚約者へと婚約破棄を叩き付けるようになってから、はや幾年月。

今作においてもそんなモノを妄信する男による婚約破棄劇は繰り広げられ……あれれぇ~? なんだかおっかしいぞォ~?

あっ、主人公や他の令嬢の反応がおかしいんだ!
いったいどうおかしいのかは、本編を実際に読んでお確かめください!!

よもやよもやと思いつつも衝撃を受けずにはいられない、まさかのタイトル通りザマァなしで面白いラストがあなたを待っています!!

真実の愛とは時に過酷だ。「『君を愛することはできない』と真実の愛を貫いた婚約者。私がザマァするまでもなく自滅しました。」という教訓。

君を愛することはできない、という科白は見るだけ聞くだけでも痛々しい。
それを本当に愛している相手から、言われちゃったら、さあ大変!

キレる?
泣きながら走り去る?
あなたなら、どうします?

本作のヒロイン、侯爵令嬢のモリカ嬢は、まさに禁断のそのセリフを言われてしまったのだ。それも婚約者である第一王子に。モリカが愛する王子の浮気相手は隣国のカミア。妖精のような、美しい人。

「私はカミアを愛してしまったのだ……君を愛することはできない!」

モリカはキレもせず、走り去ることもなく、粛々と婚約者の言葉を受け入れる。

だってそこには、深い沼があったから。

ありきたりな婚約破棄モノ、「愛することはない」宣言かと思いきや、お読みになったあなたは、必ず思うだろう。

「クッ。こうきたか!」

続編も投稿されてます。
まずは本作から、読むべし読むべし!
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