イチオシレビュー一覧

　旧道のトンネルに出る白い手形の怪異。
　吹雪の山小屋で現れる、いないはずの五人目。
　夢の中でいつも殺しにやって来る男。
　百物語、そして深夜の公園でブランコを漕ぐ謎の少女……。

　誰しも一度は聞いたことがあるであろうあるあるな怪談をテーマにした作品。
　しかしジャンルはコメディーで、ちっとも怖くありません。それどころかすごくほっこりします。なぜなら作品タイトルにある通り、怪異がみんないい奴すぎるから。
　こんな優しい怪異たちならぜひ会ってみたい。そんな風に思える優しいお話です。

　面白いのでぜひ読んでみてください♪

惚けて、軽くて、みんないいやつ。幽霊はタイトル通りいいやつばかりで、生きている人たちも、みんないいやつ。
ゲラゲラ笑うコメディではなくて、かと言って泣かせるあざとさもない。ほんとに楽しいユーモア小説です。
1話完結のオムニバス連載という、スタイルまでが気楽です。
肩の力をだらんと抜いて、ちょっと一息入れる時にぴったりの作品ですよ。読もうか悩んでいる間に、ささっと読んでにっこりしましょう。