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フラグ立てまくり勇者&聖女VS立つのがやっとな魔将軍、勝負の行方は!?

 主人公は悪の魔将軍ギルガン。
 魔王軍四天王の三番手に位置する彼は、勇者と聖女に致命傷を与えられて死にかけていました。
 しかしそこで勇者の声が。それは誰もが知っているど定番なフラグ――「やったか?」の一言でした。
 やったか?と言われればやられないのがお約束。だから本来倒されるはずだった魔将軍は倒れられなくなってしまって……?

 フラグ立てまくりな勇者一行VS立つのがやっとで攻撃の一つもできない魔将軍の戦いを描いた短編コメディー作品。
 面白いです。ぜひご一読ください♪

勇者たるもの、呟く言葉と視力矯正には注意を払わねばならぬ

よくある勇者と聖女が魔王軍と戦うお話。
だが、相手がありきたりではない。魔将軍という肩書きではあるものの、魔王軍四天王の三番手という微妙な立ち位置。

つまり、小ボスである。

はい、小ボスですよ。RPGやったことがある人なら誰でもわかるでしょう?
雑魚の15倍くらいは強いけど、サクッと倒して章を締めくくる為のスパイスになる奴ですよ。一撃必殺の技とか変身とかは持たない奴ですよ。

そんな相手に対して大技使っておいて「やったか……?」とか呟いたらダメですよ。
「やったか……?」と言われたら、死んでないのがお約束ですよね。

ついでに勇者も聖女も、旅立つ前に眼鏡屋さんくらい行っとこうね。相手の様子をちゃんと見極めずに雑なセリフと雑な行動をとってはいけません。

適材適所。
小ボスには小ボスらしい最期を与えてあげなければややこしいことになってしまう……という、楽しいコメディーです。

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