イチオシレビュー一覧

勇者と聖女に駆け落ちされ、残されたメンバーは苦悩する。

まだ若いんだ、一つしかない命なら愛する者のために使いたい。
自分たちの幸福を守れないものがどうして他人の幸福を守れるって言うんだい。
勇者には勇者の言い分があるのだろう。
だがいつか勇者が魔王から世界を救ってくれると信じる者たちに残酷な現実を突きつけることは出来なかった。

神官の嘘は方便であり、騎士の嘘は知略である。
勇者の家を訪ねた女騎士は、双子の妹を影武者にすることを閃く。
魔王を、そして世界を欺くのだ。
魔王を倒した者こそが本当の勇者である。
最後まで騙しきれば、それも一つの真実である。

女騎士と仲間たちは、身代わり勇者を守るために命を掛ける。
「さあ、どこからでもこい。お前達など・・・・・・勇者殿が出るまでもないっ！」