イチオシレビュー一覧

辺境伯夫人として訪問した傷病者施設のひどい有り様を見て、何とかしなきゃと夫人の地位を正しく使って、改善に励むヒロイン。限られた能力で最大限できることをすべて実行したことで、協力者も得ることができて、ひと段落。と思ったら協力者と賛同者が増えるたびに新たな問題点が見えてきて、気が付いたら領地運営することになりました。

現代の倫理観や人権意識を正しく持ち、ひとりでも多くの人たちに幸せをと願うひとには楽しめる作品です。

あなたの言葉が、あなたの判断が多くの人を救う達成感を感じたい人に、組織のトップとして手腕を振るいたいと考えている人には、もう至高の時間を味わえるでしょう。

ワタシは、第3話から読み始めました。なお、平日には読まないことを勧めます。なぜなら、読み始めたら最後、止まらなくなるからです。

この物語は現代医療知識を持ったヒロインが記憶覚醒してから大きく動きます。魔物や侵略者たちと命懸けで戦う騎士たちが傷付くと無造作に捨て置かれる酷い環境。そんな衛生概念すらない状況を改善する為にヒロインは奮闘する！そしてもう一つの主軸はヒロインの恋と生き方です。不遇な環境下であらゆる周囲の責任を押し付けられます。どんな生き方が正しいのか？ヒロインにとってもわからない。限られた選択肢の中、自分が幸せになる為に足掻く姿は美しいです。賛否両論あるかもしれませんが面白いので是非皆様にもお勧めします！