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リアリティあるファンタジー

  • 投稿者: terra.   [2023年 05月 13日 08時 59分]
主人公の悲惨な体験から描かれ
その心理描写は読者の心をも締め付けてきます。
勿論それは序盤に限らず
読み進める中で登場する人物一人ひとりの顔や心も
丁寧に描かれていて、正に人間ドラマです。

京都を舞台とした物語。
実際に、手に取るように感じる山や道の描写
スポットの描写は足を運びたくなる。

過去に過ちを犯した人物も登場しますが
その本人の心の入れ替え方も大したもの。
拭いようのない過去を確と省み
本人にとって正しい選択の上に生きる姿が素敵。

「赤い鳥、泣いた」を読んだからこそ深みが増す作品でした。
あぁ、良かった..
と、最後には安心と幸せをくれる
温かいリアリティ溢れるファンタジー。
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