イチオシレビュー一覧

ルク王国は国家の歴史の教科書に書かれかねん大事を前にしていた。
戦争で手に入れた領土の元々の持ち主たる国家の後ろ盾であった帝国が、領土を返還せよと迫ってきたため……国家間の交渉が行われる事になったのである。

帝国側の送った使節団のトップは王族の一人。
そして、ルク王国の王宮の下働きたる本作の主人公は……なんとその王族の接客係に！？

下働きであった彼女がなぜ、そのような大役を？

実は彼女は、昔から動物に好かれる存在で。
そして使節団のトップの王族が狼人であったからだ。

まさかな因果の下で、出会った二人。
そしてその触れ合いの中で、二人の距離が急接近するのだが……国家の思惑が錯綜し！？

果たして国家の、そして主人公の明日はどっちだ！？

ドキドキハラハラ、そして胸キュンが止まらない異種婚姻譚を是非とも最後まで見届けてください！！

猫じゃらし様主催の「獣人春の恋祭り企画」参加作品です。

２万字弱の異世界恋愛。６話に分かれ、読みやすいです。

ヒロインはルク王国の王宮で小間使いとして働くウルシャ。低い身分の彼女ですが、不思議と動物たちに好かれ、すり寄られるという特技があります。人呼んで「獣寄せのウルシャ」。

とは言えこの特技で特別良いことがあったわけでもなかったウルシャですが、ある日外交交渉に訪れるアシュトン帝国の貴人の接待役に抜擢されます。

理由は相手方の貴人が狼人だから。

それでも他の宮女が狼人を嫌っても、不器用ながら誠意と優しさで接するウルシャ。それは彼女の持つ素質であり、獣人の心を溶かすのです。

　動物を引き寄せる体質を生まれながらに持った小間使いの少女、ウルシャ。
　彼女はある日、強大な帝国から訪れる高貴なる客人の接待役に抜擢されます。そしてやって来たのは、皇族の血の流れるハルティエという名の狼獣人で……？

　ウルシャとハルティエ、少しずつ高まっていく二人の恋心の描き方がとても素敵で、ひきこまれます。
　面白いのでぜひ読んでみてください♪