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▽レビューを書く織田信忠はなぜ『本能寺の変』で玉砕の途を選んでしまったのか──その答えの一つがここにある
信長の嫡男・信忠は、あまり語られることの多くない人物だ。それは織田家の実質的トップとして君臨することなく、父と時を同じくして命を落としてしまったからなのだろう。
後継者としての資質は広く認められていた。しかし彼は『本能寺の変』の報を受けた時に、なぜか逃げるのではなく戦って果てる途を選んでしまった。それこそ、諦めが良すぎると思えるほどに──。
本作には、転生や歴史改変といった流行りの要素はない。筆者の佐倉氏は、あくまで史実をベースにした骨太な歴史ものを執筆している。
本作は信長の事績を淡々と手短に語っていく一方、信忠の成長過程を丁寧に描いている。
そして、終盤にひとつの大きな『IF』を入れ込むことによって、信忠がなぜ生き延びようとする途を選ばなかったのか、切なくも気高く説得力のある答えを描いてみせた。
確かに『なろう』の主流ではない。しかし、もっと評価されて然るべき作品だと信じる。
後継者としての資質は広く認められていた。しかし彼は『本能寺の変』の報を受けた時に、なぜか逃げるのではなく戦って果てる途を選んでしまった。それこそ、諦めが良すぎると思えるほどに──。
本作には、転生や歴史改変といった流行りの要素はない。筆者の佐倉氏は、あくまで史実をベースにした骨太な歴史ものを執筆している。
本作は信長の事績を淡々と手短に語っていく一方、信忠の成長過程を丁寧に描いている。
そして、終盤にひとつの大きな『IF』を入れ込むことによって、信忠がなぜ生き延びようとする途を選ばなかったのか、切なくも気高く説得力のある答えを描いてみせた。
確かに『なろう』の主流ではない。しかし、もっと評価されて然るべき作品だと信じる。
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