イチオシレビュー一覧

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そういうこと!?

  • 投稿者:   [2023年 05月 24日 21時 57分]
最初、いゃいゃ、え!?
と思うかもしれません。
いゃ、思います、確実に。
不快感や、失礼だったり、不敬が過ぎたり。

でも、是非そのまま読み進めてください。

最後の最後、ヒロインと全く同じ質量かそれ以上の勢いで涙がこぼれます。
そっか。だからヒーローはそんななのね。

たった6ページの短編で、こんなに泣けたのは初めてです。

頑張った優しい女性に訪れるシンデラレラストーリーです。そんな彼女を見守っていたのは何者でしょう? ストーリーの妙を楽しんでみてください。

  • 投稿者: 水渕成分   [2023年 05月 20日 05時 56分]
20220字の異世界恋愛。6部分に分かれ、とても読みやすい作品です。

主人公は豊かとは言い難い子爵家の次女イリナ。どのくらい豊かでないかというと姉の結婚式の費用にイリナの貯金を供出しなければならないほど。

払底した実家の財産では自身の結婚費用の工面も難しい中、イリナは王立図書館の職員として慎ましやかに生活しています。

そんなある日、イリナの頭の中から声がします。声の主は「聖女ジーナ」と名乗り、イリナに憑依します。そして、イリナの体を使い、「めいっぱいおしゃれをして、イケメンにエスコートされたい」と言い出すのです。

ジーナに振り回されるイリナ。だけど、彼女自身にそういう願望が全くないわけでもありません。更にそこに気になるイケメン上司とも邂逅し。

頑張った優しい女性に訪れるシンデラレラストーリーです。そんな彼女を見守っていたのは何者でしょう? ストーリーの妙を楽しんでみてください。

我慢強過ぎるヒロインに人生の喜びと素敵な恋を教えてくれたのは、ちょっとだけ強引でワガママな可愛らしい聖女さまでした。

主人公は貧乏子爵家の次女イリナ。王立図書館に勤める彼女は、贅沢もせずにつつましく暮らしていた。

未婚の職業婦人として静かに暮らしていけたらそれ以上望むことはない。そう考えていたが、ある日彼女に災難が訪れる。なんと聖女さまの声が聞こえるようになってしまったのだ。

しかも相手は体の乗っ取りさえ可能らしい。困り果てるイリナに対し、聖女はおとなしくする代わりに、女の子らしい可愛くキラキラとした世界を体験させるように要求してくる。

お金もないしデートの相手もいないとお手上げのイリナ。意を決して憧れのお店に突撃したもののさらなる苦境に陥った彼女に、見知らぬ美貌の男性が声をかけてきて……。

堅実に生きてきたヒロインの世界がみるみるうちに鮮やかに色づいていく様子がたまりません。

聖女さまの正体にもご注目ください。物語を読み終わった後、もう一度最初から読みたくなる素敵な物語です。お茶のお供にぜひ。
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