イチオシレビュー一覧

追えば追う程逃げるように掴めそうで掴めない作品だと感じました。サラッと読めるのに独特の雰囲気を醸し出しながらアリスを中心に物語が展開されていく。
スッと溶けていく文章の中で印象的に感じたのはアリスが眼鏡を上げる描写です。そこには彼女の知的さと状況を読み取り、自分の行動によって本当の意味で全てが変化していく『変化の流れ』が生み出されているとも思えました。
アリスとダキアの出会いはこれからの二人の未来を歩むために必要不可欠だったのでしょう。

光も闇も『表裏一体』
二つの世界を導くのは『素直な心』と『優しさ』なのだと感じました。

光があるからこそ闇があり
闇があるからこそ光がある

二つが交差する時かけがえのない宝物を手に入れる事が出来るかもしれません。皆様もこの物語の『深み』に嵌ってみませんか？