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凄惨なエンドが待つはずの「白雪姫の継母」に転生。回避を図ると言いながら、白雪姫を思いやる主人公。優しい人にはハピエンが似合うのです。

  • 投稿者: 水渕成分   [2023年 07月 05日 05時 29分]
7978字の異世界恋愛。モチーフは「白雪姫」。はい、あのあまりにも著名なグリム童話のあれです。

主人公は転生しました。「白雪姫」ではなく「その継母」に。そうです。あの悪名高い「継母」です。

子ども向け童話だとカットされていますが、おおもとの作品などだとラストに結構えぐいざまぁをされたりしています。これは大変。回避せねば。

だけど、主人公は転生前は優しい人。口の悪い魔法の鏡と相談しながら、白雪姫を慈しんで育てます。

周囲の人たちも白雪姫を思う気持ちは同じ。不満なのは姿を見せない国王陛下。自分のためではなく愛娘白雪姫のために国王に物申さんとする主人公。「父親としての自覚ないのか? 国王!」。すると・・・・・・

凄惨なエンドが待つはずの「白雪姫の継母」に転生。回避を図ると言いながら、白雪姫を思いやる主人公。優しい人にはハピエンが似合うのです。

白雪姫物は、そういえばあまり見た事なかったなと軽い気持ちで読みました。

  • 投稿者: Kuroro   [2023年 07月 02日 09時 22分]
想像以上でした。
そうでした、この作者様のテンポとコミカルな展開大好きでした。
言葉のリズムが読み易くてサクサクと、そして面白くてワクワクと読み進め、あっという間にハッピーに。
王子様の解釈が、いや確かに私もそう思ってましたけれども!絶妙な差し込みでじわじわくるし、回収も秀逸なんですよね。
この作者様のお話は何を読んでも楽しいですが、はぁぁぁ!面白かった!となるお話に出会えて嬉しいです。
こんな白雪姫ならもっと子供の頃読みまくっていたかもしれません。
さらりと読めば読後にじわじわと込み上げる、小人達よりイケメンな魔法の鏡に皆様も会ってみませんか?
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