イチオシレビュー一覧

良大作。あらすじは作者のあらすじのまま。
油断から呪いをかけられることになった美青年ゼロ。その呪いを解く為に、世界を構成する6種類の魔力を各地で管理する神官から、それぞれの特別な魔力を集めて「願いが叶う地」に行かなくてはならない。特別な魔力を集める為、ゼロとその友人2人は世界を巡る旅に出る…。そんな感じ。
この世界の魔力って、生き物が生きるのに必要不可欠なものになってる。でもそんな大事な魔力の濃度がすごく低下することがたまにある。それを管理するのが上記の神官。
空気と同じくらい大事な魔力。なのに神官がそれを調整しなければ世界がおかしくなってしまう程に濃度が低下してしまうことがある。何故？
この「何故」にもちゃんと答えと理屈もある。
この「何故」の回答が、物語の重大な真実の一つに関係があるものになっている。
伏線は沢山あります。読めば分かります。まだ読んでないんですか！？！？読んでください。

40話まで拝読。この物語はあらすじにもある通り油断が招いた『呪い』がきっかけとなり展開されていく。はじめの時点では何故三人が一緒に生活することになったのかその出会いがどんなものだったのかは分からないがそれは物語を読み進めていくうちに紐解かれていく。群像劇であり多角的な角度から謎が解かれていく作品。この物語の中で初めに気になるのは『スケッチブック』。その利用法を知った時、何故それが必要になってしまったのかということにも興味が湧く。『呪い』を解く目的である場所に向かった三人は呪いを解く手段としてあることを提言され、暮らしていた場所から旅立つことになるのだった。ガールズラブ、ボーイズラブというタグはあるが物語にとって重要な要素を含むもののそれらが苦手な人でも読みやすい。謎に思うことはたくさんあるがそれらはちゃんと回収されていく。面白過ぎて（興味深い）読む手が止まらない作品である。お奨めです。