イチオシレビュー一覧

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あなたをお慕い申し上げておりました

 王妃ルミドラは、王アレシュを拒み続ける理由があった。
 それは、自分の父親が自ら王になろうと計画を企てているのを知っていたからである。
 案の定父親は謀反を起こし、アレシュの手により処刑された。
 本来なら自分も処刑されて当たり前。
 それにも関わらずアレシュは何もしないままで………。

 文章がとても繊細で、思わず読み込んでしまう描写。
 悲劇ながらも、ここまで来たらこれが彼女にとってある意味綺麗な終わり方なのかもしれないと思わせる作品でした。
 是非彼女の最後を見届けて欲しいです。
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