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あいも変わらずの、歌川節、フルスロットルの作品です。

  • 投稿者: 立花 優   [2023年 07月 29日 15時 04分]
最近、毎日のように暑い日が続いており、夏バテされていないかなあと、久々に、先生の作品を読みに来ましたが、いつもの、歌川節、フルスロットルの作品です。

夏の暑さを、逆に、吹き飛ばすような、「言葉の魔法使い師」です。

いつも、歌川先生のレビューでも書いていますが、どこから、このような、言葉やアイデアが湧き出て来るのか?

良く考えてみれば、不思議ですよね。

是非、一度は、目を通してみて下さい!

魔法を忘れてしまった「あたし」の行く末

誰もが色々な魔法を持っているのだと思うのです。
歌を歌う魔法、絵を描く魔法、そしてお話を紡ぐ魔法。
それらを忘れてしまったら、そのひとはそのひとではなくなってしまうのでしょうか。

この作品では、翼を失くしたペガサスに、最近何だかスランプ気味な「あたし」が相談した際の問答が描かれています。
そのひとがそのひとで在ることの軸を喪った時、その先には何が待ち受けているのか――私は「あたし」が出したまっすぐな答えに、心を震わせられました。

何だか上手くいかないな……そんな気持ちの時に、また一歩を踏み出す勇気がもらえる作品です。
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