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複雑な恋愛、死に戻り、二重人格、サスペンス、その他全ての要素が見事に融合し、読み応え十分です。強くお勧めしたい作品です。

  • 投稿者: 水渕成分   [2023年 08月 04日 05時 00分]
30910字7部分の異世界恋愛です。

主人公は二人いると言えるでしょうか。一人は令嬢からの求愛を冷酷に拒絶し続ける公爵令息ミシェル。もう一人はそれより下った時代に生を受ける凄腕の女性ヴァイオリン職人アマリア。

非業の死を遂げたと伝えられるミシェルが遺したとされるヴァイオリンを修理中アマリアは強盗に襲われ、やはり死んでしまいます。

アマリアの意識は何故か時代を遡ってミシェルに入ります。そして、公爵令息であるミシェルが令嬢からの求愛を拒み続けることを懸念した男性フレデリクと婚約することになり。

そして、ミシェル自身の意識も残っているようです。アマリアの意識と交替する二重人格。

更にミシェルには他にも秘密がある上、命も狙われます。サスペンスも秀逸です。

複雑な恋愛、死に戻り、二重人格、サスペンス、その他全ての要素が見事に融合し、読み応え十分です。強くお勧めしたい作品です。

突然訳アリの男装公爵として死に戻った上、親友と婚約? 果たして処刑は回避できるのか!

名品でありながら曰くつきゆえに、無惨なほどの細工を仕掛けられたバイオリン。その修復を依頼されたアマリアは、何者かによって命を奪われます。

彼女は時間を遡り、バイオリンの持ち主であり、処刑される運命のシャルダン公爵として目を覚ましたのですが、さらにややこしい事態に発展。

なんとミシェル・シャルダン公爵は女性だった上、アマリアの不用意な発言により性別を偽りつつ親友(男)と婚約を交わす羽目になってしまったのです。

現状を打破しようにも、転生ではなく憑依状態のせいか、体の本来の持ち主であるミシェルの意識の方が強いため、会話や行動に制限をかけられてしまうアマリア。果たして彼女は、ミシェルの命を救うことはできるのでしょうか。

そして本来のアマリアは一体どうなってしまうのでしょう。

アマリアに協力しつつも、ミシェルを親友以上の好意でがっつりどんどん囲い込んでいくフレデリクにもご注目ください!
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