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青春最後の一年に、僕たちはなぜ集まったのか

不幸な出来事から他者との関わりを避けるようになった少年が、奇妙な教師や同級生たちとの関わりを持つことで改めて青春を過ごす物語。謎部活ものっぽい雰囲気もありつつ、叙情的でしっとりした文章で語られる文芸寄りの作品だ。

教師のキャラがいい。およそ教師としての役割を果たしているとは言い難く、言動は突拍子もなく、しかし強烈な魅力を持っている。そんな彼の手で集められた生徒たちは、それぞれ何かを抱えている。それは先生自身も同じ。

青春として時間を過ごす中で、それぞれが持つ陰と向かい合っていく。目の前にいる人間の見えない側面はきっと、その人の魅力を損なうものではない。
癖の強い登場人物が揃っているが、そこに向けられる視線の温かさもまた、本作の魅力と言える。

いつの間にか物語の虜に

  • 投稿者: 神崎 ライ   [2023年 11月 01日 12時 28分]
一話目の衝撃的な始まりを読んだ瞬間からこの物語に深く入り込んでしまいます。

主人公のために買い物をするため出掛けた両親と妹が事故にあってしまいます。
両親を失い、無気力なまま人と関わることをやめてしまう。そして時は流れ、高校に入学した主人公。
担任となった先生により大きく動き出す……

この担任がなかなか曲者感が強くて面白い!そして、一人の女子と出会い……この先は本編で読み進めてほしい!

個性豊かなキャラクターがたくさんいてさまざまなドラマが生まれていく。
あなたもこの物語の結末を一緒に見届けませんか?
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