イチオシレビュー一覧

40話くらいまで読みました。
文の書き方が良いのですんなり内容が入ってきます。
また、主人公のキャラクターも好感が持てて良いのとペットにも能力が付与される点は新鮮でした。

ただ、ここまで物語の波が少ないというか最初の戦闘くらいしかない印象なので面白さが落ちている気がします。
物語全体としては他の貴族との兼ね合いから起承転結の転があるとおもってますが
40話まで起承結で転が無い印象です。
要はビジネス文書、論文、日記の類を読んでいる感じになります。

本作をドラえもんに例えると問題が起こってドラえもんに泣きつき、
道具を出して解決して終わりという感じになってます。
一つのお話の中で必ずのび太、もしくはドラえもんと一緒に調子にのって失敗する展開がありますよね。
サザエさんも短いお話の中で意外な展開が含まれてます。
こういったところが含まれるとより面白くなると思います。

もうタイトルからして猫好きからすると好物です。
そして読み始めると猫好きのリアルがある！
お猫様はお高いキャットフードで、自身はレンチン弁当。猫様にはいい物を食べさせたくなってしまうんですよねぇ。
リアルと言えば、ゴブリンのシーン。猫様の狩猟本能が強く感じられます。
そんな猫様に夢中になりそうですが、読み進めていくと、魔法エンジニアとして主人公が活躍し始めます。便利家電が異世界に爆誕していく！
その後どうなるかは……ぜひその目で確かめていただきたいです！
さらに書籍の方では、可愛い肉球が章見出しに飾られていたり、場面転換記号が猫のシルエットで大変良い感じですよ～！

そこまでブラックな社畜というほどでもなく「ほどほど」がキーワードなお猫様下僕のバツイチSEがある日突然異世界召喚！

保護役の高位貴族にイラネされて下位貴族に引き取られるところから話が始まります。

今作の良いところは主人公がお猫様の下僕なところと、お猫様もパワーアップして一緒に異世界転移して下さっているところと、礼儀正しく控えめな物作り大好き職人魂の人で、変に年齢を越した厨二病を患っていたりイキっていたりハーレムハーレムしていないところですね。

　よくありがちな、殊更に現状とのギャップを際立たせるためのわざとらしい不幸属性も不幸自慢もなく「ほどほど」の普通の人が「ほどほど」の貴族家に引き取られているところもストレスフリーで良いです。

今は領地発展パートで次々に色々作られているところでその描写も面白いのですが、更なるお猫様の出番とご活躍もお祈りしております。