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マザコン、子離れできない母親。典型的な大人の共依存です。関わり合いになるとろくな目に遭いません。むしろ婚約破棄されてよかった。大丈夫。誠実に生きていればハピエンはすぐそこにあるのだから。

  • 投稿者: 水渕成分   [2023年 10月 15日 07時 00分]
6798字の異世界恋愛。恋愛描写の名手の方の切り口は今回もまた斬新です。一体おいくつ引き出しをお持ちなのでしょう。

今回のヒロインは子爵令嬢のイーリス。但し、もともと孤児で養女に迎えられた身です。

そんな彼女の婚約者は伯爵令息のアルフ。これがもう見事なマザコン。どこに行くにも母親のヴァレニウス伯爵夫人が一緒。イーリスと二人きりなんてことはないのです。

そしてついにアルフからイーリスに婚約破棄が宣告されますが……

マザコン、子離れできない母親。典型的な大人の共依存です。関わり合いになるとろくな目に遭いません。むしろ婚約破棄されてよかった。大丈夫。誠実に生きていればハピエンはすぐそこにあるのだから。

母親の言いなりな婚約者なんて別れるが吉

 元々は平民だったのが子爵に拾われて貴族令嬢になったイーリス。
 彼女は伯爵令息である婚約者の母親から見下され、馬鹿にされていました。

 婚約者は母親の操り人形同然で、「はい、母上」を繰り返すばかり。
 そしてとうとう母親に言われてイーリスに婚約破棄を告げてくるという始末。
 しかしイーリスには義兄という心強い味方がいて――。


 行き過ぎたマザコン婚約者とその母親へのざまぁが痛快です。
 面白いのでぜひ読んでみてください!

夫人「アルフロボ、発進!」アルフロボ「ハ、ハイ、ハハウエ……ガガーピー」

家族を大切にするのは良い事である。
だがやり過ぎるとファザコンやマザコンと呼ばれてしまうものである。

そして婚約破棄モノたる本作において、婚約破棄をする側の令息も……重度のマザコンだった。

いや、正確には母親の言いなりの方が正しいだろうか。
とにかく婚約破棄する側たる令息は重度のマザコンであった。

そしてそれ故に、主人公は……フザけた理由で婚約破棄をされてしまうのだが……!?

ハピエン確実にしてスカッと確実の異世界恋愛譚の行く末を是非とも見届けてください!!
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