イチオシレビュー一覧

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非常に良質なライト文芸

  • 投稿者: NAO   [2025年 02月 18日 13時 20分 ()]
現代日本を舞台にアマチュア作家が書籍化を目指して出版編集者と関わっていくストーリーです。

落ち着きのある書き慣れた文章に、軽くなり過ぎない展開、複数の視点からライトノベル業界を部分的に描写する手段はバランス感覚に優れていると感じます。

Web小説にありがちな安易なテンプレ要素を使う事なく、納得の行く結末へと向かうストーリー構成は、この界隈で中々巡り合う事の出来ない良質な作品だと高く評価出来ます。

知り合いに自信をもって「こういう作品があるよ」と勧めたいと思えるお話でした。

・蛇足
Web小説界隈でこういった一般文芸ヒューマンドラマを見つけるのにほんと苦労してまして、嬉しさのあまり一話を読んでから一気読みしてしまいました、とても楽しい時間を与えてくれた事に感謝します。

作家だけでなく編集者に読んでもらいたい

  • 投稿者: 水上栞   [2024年 03月 08日 16時 02分]
小説を投稿するサイトは数々ありますが、登録している作家さんたちの願いの多くは「書籍化」ではないでしょうか。本作はそんな、書くのが好きでたまらない主人公の、書籍化をめぐるストーリーを描いています。

もちろん、出版社や編集者もいろいろなので、当たりはずれは大きい業界です。そんな中でこの作品を読んで、作家さんたちは「希望は捨てるな」と励ましをもらえますし、編集者さんたちには忙しさで見落としがちな「作者を孤立化させない」という、芯の部分が見えてくるんじゃないかと感じました。

そういう意味でも、この作品は全ての書籍化をめざす作家さん。そして書籍化に携わる編集者さんたち、両方に読んでもらいたい小説です。お互いが本音で向き合い、最善のゴールを迎えるためには、信頼関係が必要なのだと実感する内容でした。

全なろう作家に捧げられる「迷いと救済の物語」

  • 投稿者: 退会済み   [2024年 03月 02日 10時 29分]
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本日完結、大団円!
なろうのチュートリアルに採用して欲しい、素晴らしい作品です。

物語としての面白さは勿論ですが、これを読んで救われる書き手の方は沢山いるでしょう。私もそのひとりです。
また、読み専の方には、書き手がどれだけ魂を削っているか分かってもらえると思います。

ストーリーは、報われなくても愚直に書き続ける主人公が「なろう」と出会い、夢の書籍化の道をたぐり寄せるが、それによって本物の地獄に叩き落とされるというもの。
最後には主人公の努力が報われると知りつつも、読んでる間はずっとハラハラさせられました。この没入感は、読まなきゃ伝わらないかなぁ……。

その見事なストーリーテリング、是非とも、読んで体感してください!

書籍に情熱を燃やす2人の物語

公募落選が続いていた主人公が、小説家になろうへの投稿を開始し、連載作品がある出版社の編集者の目に留まり書籍化打診を受けることになります。

打診から実際に本が書店に並ぶまでにはいろんな苦労があるんだなぁと気付かされます。

作者視点、編集者視点での想いが綴られます。

本作の作者様自身、書籍化を達成されておりリアリティのある描写に引き込まれます。

タイトルにあるとおり書籍化は地獄なのでしょうか?

この作品自体が書籍化すればいいのにな、と思うのです♡

めちゃくちゃ面白いです

タイトルが強くて、書籍化地獄?ってなるかもしれませんが、これはただの失敗の物語とか、そういう皮肉のものじゃないです。

本当にリアリティがありますし、何というか物語としてもめちゃくちゃ面白いのです。

主人公としては、作者と編集者の二人がいるのですが、それぞれ魅力的で、共感もできて物語に入り込んで一気に読んでしまえました。続きが楽しみです。

もしも迷ってレビューを覗いた方がいらっしゃいましたら、まずは1話から読んでみてはいかがでしょうか、おすすめです。

これはすべての"願い"を持つ人の物語。

  • 投稿者: 菅澤志野   [2024年 01月 28日 19時 04分 ()]
公募で目の出なかった作家志望の主人公が、ある日なろうデビューして、とんとん拍子にランキング上位に上がって、書籍化する…という、ある意味なろう作家さん達のゴール?から始まります。

とにかく文章が上手くて、キャラクターがリアルで、すっっっっごく身につまされます。
ところどころ家族や仕事先の上司といった"世間"からの目線が入る部分とか、もうのたうち回るくらい。

刺激的な題名ですが、物凄く重く暗いお話ではありません。但し痛い。イタいではなく、自分の心が共感する痛みです。その点、読者を選ぶと思います。

これはすべての"願い"を持つ人の物語。
何か一つでも"こうなりたい"という夢を持ったことがある人なら、誰でも共感して、引き込まれて、一緒になって喜んで、一緒になって苦しんで、一緒になって泣けるはず。
『あなたの物語』をぜひ読んで下さい。
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