イチオシレビュー一覧

　物語の舞台となるのは「魔術師」が「魔法使い」によって差別される王都の魔法学園。
　実力は折り紙付きの魔術教師（口と性格が悪い）と、魔法が苦手な落ちこぼれ神子（でも魔法は大好き）の交互視点で紡がれる物語です。

　いずれ人は魔法を使えなくなる世界で、古い価値観に染まり、選民思想にまみれた魔法使いたち。
　それに心底ムカつきながらも鼻で笑い飛ばす、主人公ヴァルターの言動が痛快です。

　しっかりと説得力のある世界観。シリアスでほのぼの。神子の少女の一生懸命さがほほえましく、さらに「魔術師には使い魔必須」という設定が、モフモフの癒やしをも与えてくれます。
　もっと評価されてほしい！　続きも楽しみ！　な良作。
　なろう系じゃないファンタジーや陰謀渦巻く学園物を楽しみたい人に是非！