イチオシレビュー一覧

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運命の出会いといえども浮気。それがわからない愚か者たちの迎える結末は――。

一代限りの男爵家の令嬢フィオナ。
彼女は、やたらと「運命を感じてしまった」やら「運命なんです!」という言葉を連呼し、王太子に擦り寄ります。
婚約者である公爵令嬢が何度注意しても被害者ぶるばかり。ついにフィオナに絆された王太子が婚約破棄を行って……?

運命の出会いといえども浮気。それがわからない愚か者たちの結末は一つです。
超王道の婚約破棄ストーリー。面白いのでぜひ読んでみてください!

王道ですが、描写の上手さに惹きつけられてしまいます

 登場人物は、王太子の婚約者ジョディと王太子のクリフォード、男爵令嬢のフィオナ、王太子の弟のバーニー。
 この4人が出てきたら、異世界恋愛好きの方はどう言う展開になるかは簡単に想像はつくでしょう。
 実際に展開は王道展開を迎えます。
 この作者は変化球型の物語を多く書かれる方ですが、元々描写が大変上手であるため、王道でもその上手さは変わることなく、寧ろいつもよりも惹きつけられました。
 この描写の上手さを、是非自分自身の目でご確認ください。

「運命」を理由に横紙破りをした王太子たちではなく、礼儀正しくルールを守ったヒロインがハピエンになります。そうあるべきですよね。

  • 投稿者: 水渕成分   [2024年 01月 14日 11時 45分]
6789字の異世界恋愛。恋愛描写の名手である作者様。今回は正統派で来ました。

ヒロインは貴族令嬢のジョディ。彼女の婚約者は王太子のクリフォード。

二人で歩いているところを無遠慮にクリフォードに声をかけてきたのが一代男爵の娘フィオナ。

無礼をたしなめるジョディとは裏腹に鷹揚にフィオナを許すクリフォード。それをいいことにクリフォードとの距離を縮めるフィオナ。

そしてついにクリフォードがジョディに婚約破棄を宣告。だけど……

「運命」を理由に横紙破りをした王太子たちではなく、礼儀正しくルールを守ったヒロインがハピエンになります。そうあるべきですよね。

運命? 嘘だと言ってよバーニー!

運命。
それはだらしなく口を開けて待ち構えているモノ。

そして……蜘蛛の巣の如く、何かを奪わんと意図的に張られた運命に囚われた存在は…………自分が破滅に向かっている事に気付きもせず進み続ける。

今回、主人公たる貴族の令嬢を裏切った王族は……そんな運命の囚われてしまった存在なのかもしれない。

とある下位の貴族の令嬢と関わってしまった事により始まる……今回の婚約破棄劇の登場人物達の、それぞれの因果応報たる運命も……是非とも見届けてみてください。
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