イチオシレビュー一覧

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様々な絆が繋がる心温まる実話

 ご主人様を亡くされて3年間ずっとクリスマスを祝う意味がなかったイギリス在住の作者様。
 しかし、とある夏の夕方に、独り身の近所の老人の方と出会いが、クリスマスの「若草物語プロジェクト」という行動に繋がることになるのです。
 さて、そこで作者が取った行動とはどのようなものだったのでしょうか?

 まず、作者様の悲しみを乗り越えて、優しく接していく姿が大変印象的で、この時点でもう心が温まるのですが、何よりもその料理が繋いだある方との絆が大変強固なものであり、本当に感動してしまいます。
 もう存在していなくても、体が覚えているとはまさにこのことだと、この作品を拝読して改めて実感させられました。
 また、「若草物語プロジェクト」という家族の温かさを感じられるネーミングも素晴らしいですね。
 様々な絆が繋がり、紡がれた優しい世界。
 クリスマスにピッタリな素敵な作品なので、是非今1度ご覧ください。

これを人前で読むのなら、花粉の舞う季節が良い(泣けるよ)

今朝は雲ひとつない快晴。更に薄手のコートが軽く舞うほどの春風が吹いておりました。
はい。絶好の花粉日和です。

普段は花粉を憎き、にっくき物として扱う自分ですが、今日だけはその存在にちょっとだけ感謝しました。

何故なら、このお話を人前で読んでいたからです。

私の目は涙で潤み、決壊寸前。マスクの下に隠されていた鼻も常にズビズビ啜っておりました。でも私の周りの人々は、誰も気に留めません。きっと花粉のせいだと思ってくれたのでしょう。

それぐらい泣けます。泣けます!

大事な人を失って初めて気づくこと。
大事な人が教えてくれたことがずっと自分の中に残っていること。
それを他の人におすそわけをしたら、自分の中のあの人が微笑んでくれたような気がすること……。

それらを優しく紡いだお話です。

もう一度言います。人前で読むのなら注意して下さい。貴方も泣いてしまうかも。

強くお薦め致します。

すごくステキなお話です!

舞台は2023年のイギリス、季節はクリスマス……独居老人の孤独な現実と、夫を亡くした女性の後悔。まわりの温かい声かけ、そして一歩踏み出した彼女の勇気がもたらした涙……こういうお話が読めるのが、さすがなろうだと思いました。
悲しみと共に生きる苦しさ、でもその悲しみがなければ、このクリスマスディナーは存在しなかったかもしれません。
イギリスの家庭料理がとても美味しそうです。買ったものだとこうはならなかったでしょう。手のぬくもりが伝わる絆。悲しい思い出に温かな思い出も加えていく……人生は色とりどりの花束のようです。

全ては繋がっていく

  • 投稿者: 退会済み   [2024年 02月 19日 11時 15分]
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無駄になった経験や記憶というものは無いのではないかと最近思うようになりました。
忘れたい記憶がほとんどですが、それでもそれらがどこかで生きているような気がしてしまうのです。
このエッセイでは夫との思い出の料理が今も生きているということを伝えています。
会えないことは悲しいけれども、こうして今も感じることができるというのは嬉しいことに違いありません。
人生は楽しいことばかりではなく、辛いこと悲しいことが多い。
それでもいつかの嬉しかったこと楽しかったことに向かって生きていく日々だと私は思うようになりました。
あなたはどう思いましたか?
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