イチオシレビュー一覧

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難しいテーマを、大胆かつ繊細に描いた作品

非常に難しいテーマに挑まれた作品であることが、タイトルからお分かりになると思います。

地震により放射能に汚染されてしまった或る原子力発電所の第三建屋。
公的な大規模調査が行われる数日前、若きロボット工学の天才・三矢公平が招かれ、深夜の先行調査が行われることに。
生物には致命的なその場所へ、犬型の多機能ロボットが迫っていきますが……。

世代も性格も異なる従業員達の葛藤や苦悩、そして公平の闇が、非常に繊細に描かれています。
飛び散る麦茶の滴、脂汗の一滴からも彼らの感情が伝わり、心が震えます。

ロボットの『プルートゥ』が進む暗い道。
その先に待つ、静かなラストが胸に迫ることでしょう。

久々に、ちみあくた先生の作品にレビュー致します!!!

  • 投稿者: 立花 優   [2024年 03月 10日 18時 41分]
自分の話で何ですが、今年の2月1日に、突如、高熱を発し、検査の結果新型コロナでした。完治まで、約1ヶ月以上かかりました。

この間、「なろう」も「カクヨム」もほとんど読んでません。しかしながら、ちみあくた先生は、多岐にわたるジャンルの小説を発表されておいでました。

今回は、東日本大震災と原発の爆発の話に、最新衛のロボットまで登場してきます。
かって、数十年前、森村誠一氏の短編で『原発特攻隊』と言う作品を読みましたが、それをフト彷彿とさせます。

今後、どのように展開していくのか?

で、ちみあくた先生の作品にハズレはありません。

是非、読んでみて下さい!!!
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