イチオシレビュー一覧

　ゴドウィンは幼馴染のフィービーと結婚し初夜を迎えたが、なんと彼は「愛することが出来ない」と言ってしまう。
　実は彼女のこと自体はとても愛しているのだが、彼女を間近で見ると、彼女の命に危機に晒された過去の川での事件が、フラッシュバックされて、心身ともに萎縮してしまうのだ。
　そんな彼に、彼女は優しく接して……。

　愛する人を自分の目の前で失うかもしれないという、究極的な状況に陥ってしまったら、トラウマになる確率は高いでしょう。
　実際に彼はいつまでの子どもの頃のトラウマを結婚した今でも引きずっているのです。
　ただ彼は彼女と話していくうちにある事実を思い出し、トラウマを払拭します。
　そして、その先に見えるものはとても素晴らしい物でした。
　とても甘～い素敵な作品で、短い物語ながら十分に糖分補給は出来ますので、是非今1度ご覧ください。

　愛するものを失いかけた記憶が邪魔をして、そのひととせっかく結ばれたのに、関係を進められなくなった男。
　だけど、その恐怖に尻尾をまいて、大切な妻を手放すわけにはいかない。
　怖いのは、なによりもかけがえがないものだから。
　恐怖のおおもとにある、強い愛を自覚したとき。男は失う怖さをこえて、強く抱きしめる勇気を得るのです。
　なんて、かしこまった言いかたはしましたが。
　どこか、ゆるくて、しっかりのろけてくるふたり。

　ハッピーなラブストーリーですので、気構えずにお読みになってくだい。