イチオシレビュー一覧

これは人の気持ちが分からない主人公、
そして、――その主人公といつも一緒にいる幼馴染ヒロインの話。

正直、何事もない日常が描かれているのかと思っていたため、
衝撃のラストに良い意味で騙されたと思った。

何といっても本作のメインは卓越した感情描写といえる。
主人公の心の動きが丁寧に描かれているため、
自分としては、無理なく感情移入ができた。

短編であることから、すぐに読み切れる点もポイントが高い。

繰り返しになるが、衝撃のラストが待ち構えているため、
私は本作品を読んでかなり心に来た。
ただ、それだけ余韻に浸れる作品だと思ったことも事実。

ぜひ、ご一読いただきたい作品だ。

Xの読みます企画にご応募頂き読ませて頂きました。
いや、素晴らしい！！
中盤にばら撒かれて一気に回収された伏線、終盤で大きな意味を持つ主人公の人格設定！！
そして、ラスト……
これはどう解釈したらいいのか……
婉曲な表現をされているので、バッドエンドにも取れるし、ハッピーエンドにも取れるし……
個人的にはハッピーエンドの方が断然いいので、きっと二人はこのあと幸せになったのだと脳内変換しておきます(´Д⊂グスン
素晴らしい作品です！！
皆様、是非ご一読ください！！

主人公は、感情がない人間だと言われていた男だった。
そして、彼の感情を探そうとしていた幼馴染の悲恋物語。
彼の幼馴染の死？　によって、『無い』というより『気づいていなかった』後悔という気持ちに気づくことができた。
ヒロインが、危篤の状態でも主人公のことを気にかけているのが泣けてくるポイント。それに対して、主人公の感情が豊かになってきているのも興味深い。