イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く幸薄く心身ともにズタボロ傷付いた主人公が、とある部族の男性に拾われて命と心を育まれる、ハートフルでありながら一本筋の通ったかなり骨格の良いBLです。
設定の作り込みもさることながら、作中での固有名詞や、部族の掟や在り方などの説明が物凄く上手くて、かなりすんなり世界観を把握できて読みやすい。
主人公の薄幸具合がなかなかに痛々しい部分があり、読み手側にぐっと刃を突き刺すような描写が、物語が進むにつれて変化し成長していく過程の非常に重要なスパイスになっています。このふんわりではない表現が、終盤の緊張感と、それを乗り越えたカタルシスに繋がっているように感じました。
個人的には、野生の獣のように警戒心むき出しだった主人公が、己の記憶と精神を初めて見つめて認識し、薄絹の隙間から心の柔らかい部分を表すようにするところが、とても好きです。
読み応えがあり、すごく楽しめる作品でした。
設定の作り込みもさることながら、作中での固有名詞や、部族の掟や在り方などの説明が物凄く上手くて、かなりすんなり世界観を把握できて読みやすい。
主人公の薄幸具合がなかなかに痛々しい部分があり、読み手側にぐっと刃を突き刺すような描写が、物語が進むにつれて変化し成長していく過程の非常に重要なスパイスになっています。このふんわりではない表現が、終盤の緊張感と、それを乗り越えたカタルシスに繋がっているように感じました。
個人的には、野生の獣のように警戒心むき出しだった主人公が、己の記憶と精神を初めて見つめて認識し、薄絹の隙間から心の柔らかい部分を表すようにするところが、とても好きです。
読み応えがあり、すごく楽しめる作品でした。
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