イチオシレビュー一覧

７６９５字の異世界恋愛です。異色の異世界恋愛です。

物語は複数の登場人物が複雑に絡みあります。序章の主役は伯爵令息のブレント。大事な所用のため隣国へ急ぐ彼は峠で大鬼に声をかけられます。大鬼は彼を食おうとしますが、彼は自分は大事な所用がある。代わりに婚約者を食っていいと言って、その場を逃れます。

大鬼は婚約者のリサのところに訪れますが、リサは激怒。自分を食う前にブレントに一言言わせろと言い出し、大鬼とリサはブレントの後を追います。

ブレントがいたのは彼が熱を上げる女神官長のいる神殿。ブレントの大事な所用とは熱を上げる女性のところに行くこと。リサは更に怒り、自分と共にブレントを食うよう大鬼に要求します。

しかし、大鬼はほとほとあきれ果て……

身勝手な人間たちの思惑が交差し、先の読めない作品です。最後にはその身勝手さに人食いの大鬼もあきれ果てます。

ある山道を歩いていたブレント・シュルツ伯爵令息は、峠に差し掛かったところで大鬼に出会ってしまいます。
恐ろしい形相の大鬼はブレントを食べようとしますが、ブレントはある提案を大鬼に持ちかけ、難を逃れました。

ブレントの婚約者であるリサ・キャラハン伯爵令嬢、世界各地を放浪していたドーラ・ガバン、神殿の女神官長。
一見、何の関係もなさそうな三人の女性ですが、ブレントによって繋がりを持つことになります。

ちょっと不思議な異世界恋愛、果たして大鬼は誰を食べるつもりなのでしょうか？
ぜひご覧になってお確かめください。