イチオシレビュー一覧

２７２１２字の異世界恋愛です。異類婚姻譚でもあります。

舞台は架空の王国プロスタコフ。ヒロインのペネロペはその国の第一王女。８歳。普通、この身分であれば大切に育てられるはずですが、ペネロペは家族に虐待されて育ちます。

そんな彼女の心の支えは死んでしまったばあやと森で歌を教えてくれる不思議な女性アンジェラのみです。

やがてペネロペは家族が見下す獣人の国ナディアに嫁入りすることになります。

プロスタコフとナディアの仲は険悪ですが、ペネロペには獣人が可愛らしく、また、アンジェラに教わった歌を歌うことが好評でナディアに受け入れられます。

そんな時故国プロスタコフがナディアに侵攻。ペネロペの歌は獣人たちに力を与え、ナディアが優勢ですが……

虐げられしヒロインが幸せになる物語。獣人の可愛らしいもふもふも楽しめます。

塔に幽閉され捨て駒として虐げられる少女ペネロペ。
なぜ年端もいかない少女が幽閉されなければならないのか？

髪が赤いからか？ 瞳が緑だからか？
それとも……？


まぁーー前半の胸クソなことと言ったら！
てめえらの血は何色だと！ 家族じゃないんかいと！ それが王族のやり方かと！
叫びたくなること必至！

それだけに！
後半の『モフモフ』『溺愛』『逆襲』がたまらない！
贅沢詰め合わせパックで心も満足！


目に見える溺愛があれば心に秘めた純愛もある。
戦乱に翻弄された女たちの人生を、祝福しようではないですか！