イチオシレビュー一覧

１００４字の空想科学（ＳＦ）です。ヒューマンドラマ的要素もあります。

舞台は恐らく近未来。この世界ではＡＩロイドというものが実用化されています。

人間そっくりに形状を変えられ、会話もできる高性能な等身大の人形。

生きている人間そっくりのものを作られては犯罪行為に使われてしまいますので、そっくりに変化していいのは故人のみ。

この物語に登場する男性も二十歳の一人娘を失い、毎年４月１日にＡＩロイドをレンタルしています。

購入するにもレンタルするのも高価。毎年一日くらいしかレンタルできないのです。

そして、娘と二人で撮影した写真をＳＮＳにアップする。

レンタル事業者である俺にとっては何とも複雑な思いがする光景ですが、実はこのことには裏があり……

哀しくも凄まじい物語です。あなたは読了後、何を思うでしょう。

登録した情報通りの姿になり、会話も出来るパッと見は人間そっくりの人形『AIロイド』。
そんなAIロイドを亡くなった娘の姿にして借りている男性はSNSに娘の姿をしたAIロイドとの写真をアップして……！？

AIロイド、近未来で実際に開発されそうでリアルさを感じる物語です。
また、AIロイドを亡くなった娘の姿にする父親の気持ちが非常に切なく胸がギュッとなるでしょう。
そして、あっと最後に驚くべき結末が待っています！
近未来SFがお好きな方にお勧めです！