イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く架空の歴史、第三次世界大戦によって大被害を被った歴史線の世界にいた、ある一人の日本人歴史学者は、死を迎えた瞬間過去に転生し、明治時代の日本のさる名門華族の、史実では存在しなかった筈の息子として転生する。
史実の歴史を悲劇と捉える歴史学者は、己の地位を利用して歴史に干渉し改竄を試みていく。
そのあり様は、未来から過去を見下ろしたある種高慢と偏見に満ちたものとも取れ、されどもそれは人という存在の限界でしかなく、故に歴史修正主義として成立する。だがこの作品の場合歴史の修正は真実となる。それもまた高慢と偏見の温床と見れる。
だがそれでいいのだ。所詮全ては創作物であり、史実の歴史も改変された架空史の物語も人間というフィルタを通してみれば、誠虚大差などないのだ。ただそこから未来への知見を学べば良い。あくまで寓話、だがそれでこともなし。
史実の歴史を悲劇と捉える歴史学者は、己の地位を利用して歴史に干渉し改竄を試みていく。
そのあり様は、未来から過去を見下ろしたある種高慢と偏見に満ちたものとも取れ、されどもそれは人という存在の限界でしかなく、故に歴史修正主義として成立する。だがこの作品の場合歴史の修正は真実となる。それもまた高慢と偏見の温床と見れる。
だがそれでいいのだ。所詮全ては創作物であり、史実の歴史も改変された架空史の物語も人間というフィルタを通してみれば、誠虚大差などないのだ。ただそこから未来への知見を学べば良い。あくまで寓話、だがそれでこともなし。
著者の幅広い知識の数々と教養の高さに感服いたしました。
もちろん調べながら書いている部分も多いでしょうが、
ある程度下地がないとそれすらできないので、素晴らしいの一言です。
それぞれの時代考証の正確性は専門家でも難しいところなので私に判断できませんが、小説で大事なのは説得力です。
歴史書は歴史の真実が最重要ですが、小説は説得力があれば人が魔術を行使しても良いのです。
概ね主人公の言うことに説得力があると感じさせられるだけの凄みがありますから、読んでいても腑に落ちる程度には納得できる理論が展開されるので、特に気になりません。
敗戦国日本は無能な軍部や、暴走したメディアや国民など、様々な反省すべき点がありますが、今後この小説で、こうだったら良かったバージョンのIF日本がどう発展していくのかをとても楽しみにしております!
もちろん調べながら書いている部分も多いでしょうが、
ある程度下地がないとそれすらできないので、素晴らしいの一言です。
それぞれの時代考証の正確性は専門家でも難しいところなので私に判断できませんが、小説で大事なのは説得力です。
歴史書は歴史の真実が最重要ですが、小説は説得力があれば人が魔術を行使しても良いのです。
概ね主人公の言うことに説得力があると感じさせられるだけの凄みがありますから、読んでいても腑に落ちる程度には納得できる理論が展開されるので、特に気になりません。
敗戦国日本は無能な軍部や、暴走したメディアや国民など、様々な反省すべき点がありますが、今後この小説で、こうだったら良かったバージョンのIF日本がどう発展していくのかをとても楽しみにしております!
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