イチオシレビュー一覧

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俺の人生は荒れ狂う嵐に見舞われているように想っていたーー

∀・)こんばんわぁ。職場の上司が双子の姉妹と知り、僕も双子の妹がいてシンパシーを感じました。でも、べつに特段仲が深まったワケではありませ~ん♪♪♪いでっちで~す♪♪♪


∀・)そう簡単に仲良くなるものではないのですね。


∀・)本作主人公の湊くんはそれこそ「新しい家族」と折り合いがつかないのですね。それは彼が元々慕っていた母を忘れられないから。どんなに可愛い妹でも、どんなに優しい母親でも。彼は受け入れられないものは受け入れられない。その苦悩が余すことなく濃い色で描かれてゆきます。父は2人で家族として生きようと言ってくれた。なのに。どうして――


∀・)彼のこの物語はどうなってゆくのでしょうか。


∀・)心して読んだほうがいい物語ではある。


∀・)でも彼は「想っていた」のです。


∀・)最後までご一読を。きっとそこのあなたにもこの「感動」が伝わると思います――

悩みながら懸命に生きる登場人物たちがみなかっこいいです。かっこよすぎです。

  • 投稿者: 水渕成分   [2024年 07月 30日 05時 01分]
11056字の純文学。秀逸なヒューマンドラマでもあります。

主人公は高校三年生の湊。彼の心は常に葛藤している状態です。

帰宅すると迎えてくれる優しい母と慕ってくれる妹。だけど彼はそれが受け入れられない。

彼を生んでくれた母親はもうこの世の人ではありません。父はその時、湊と二人で生きていくと言いました。

ところが何年かしたら父は再婚。湊にとってそれは亡くした母への背信行為に思えるのです。

新しい家族も受け入れられないでいます。しかしだんだんと懸命に生きる新しい家族のことが分かってきて……

悩みながら懸命に生きる登場人物たちがみなかっこいいです。かっこよすぎです。
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