イチオシレビュー一覧

地方の弱小ギルドが迷宮のおかげで国家規模の組織になるお話。

某RPGなどに出てくる冒険者の服の由来や某魔物狩りの訓練所やギルドカードのできるまでなどの冒険者あるあるてんこ盛りのストーリー。

後半になるとギルドも近代的になってきて、よくある中世西洋風が近代SFごちゃまぜの世界観に変わってくる。しかしグダグダにはならず、先を読みたく思える。

話数もとんでもなく多くまだ終わりが見えてこないところも
じっくり読みたい人にお勧めです。

冒険者ギルドは今日も労働過多気味平常運行中。

　ハイからローまで古今東西のファンタジーの精髄に、SFの醍醐味までもを詰め合わせた贅沢な作品です。
　情景も含めてほぼ全文が会話文で構成されていますが、各登場人物ごとに口調も好む話題も異なるのでそんなにややこしくありません。古典劇を彷彿とさせる、にぎやかで楽しい文体です。
　主人公が様々な出逢いを経るにしたがって、どんどん話の規模がひろがっていくのも見所の一つです。そして主人公と関係を持つ持たないに関わらず登場人物各々がたくましく息づいているのがわかります。
　重かったり、こちらでも苦労していたりすることが主題になる場面もありますが、あくまでも暖かいユーモアと笑いを忘れない書きぶりは非常に好ましく思えます。