イチオシレビュー一覧

７６４８字の異世界恋愛です。

ヒロインは侯爵令嬢メルジーナ。かつてメルジーナと婚約者アンリとの関係は極めて順調でした。

それが一転したのはアンリの従妹ヴィヴィアンが現れてから。アンリは病弱だというヴィヴィアンを優先。デートの場にも必ず同席し、メルジーナが婚約者のいる男性との距離が近すぎることをヴィヴィアンにたしなめると、逆にメルジーナがヴィヴィアンをいじめたことにされる始末。

それでもアンリへの思いを捨てられないメルジーナが、メイドから聞いたのは恋心を売買できる魔術師の店のこと。

アンリへの恋心を売ってしまうことでこの苦しみから逃れようとするメルジーナ。しかし、魔術師の店で起こったこととは……

自分が思っている人にないがしろにされるのは悲しいことです。しかし、その思いが呪いだとしたら？　ヒロインは解放されます。ハピエンです。　

報われない恋に悩むメルジーナ嬢が向かったのは、恋心を買い取ってくれるまじない屋。
そのお店に恋心を売れば相手への気持ちは吹っ切れ、身分違いの恋に悩む者や道ならぬ恋に悩む者を救ってきたという。
メルジーナ嬢がキラキラした恋心の並ぶショーウインドウの向こうへ行き、自らの恋心を絞り出すと……？

ルクセンブルクの人魚から名を借りたという本作は、意外な展開ののち、悲劇の多い人魚伝説とは異なりハッピーエンドを迎えます。
ぜひお楽しみください。

メルジーナの婚約者アンリはメルジーナよりも従妹ヴィヴィアンを優先している。更にはメルジーナがヴィヴィアンを虐めたと言いがかりをつけられてしまう。アンリへの恋心があるばかりに辛い思いをするメルジーナはあることを決意して……！？

好きだからこそ辛い、それならその恋心をなくしてしまえば良いのです！
メルジーナの選択には納得するものがあります。
そしてメルジーナの恋心にはとある秘密が隠されておりました！
是非読んでその秘密を確認してみてください！
スッキリするハッピーエンドです！