イチオシレビュー一覧

本作は、異世界ものの要素をバランスよく織り交ぜた作品だと思います。
ただ、異世界転生ものとしては王道ながらも”ドラゴンテイマー”という設定が効いていて読んでいてとても新鮮です。

全体的にファンタジーの世界観をリアルによく描写していて、そこに最近は踏み台にされがちなドラゴン（本作では邪竜の設定）が圧倒的な存在感を放っていて独自の色を出していて面白いです。

また、戦闘シーンはアニメのような映像的な臨場感があり引き込まれます。さすがは商業作家？
戦闘の派手さと日常パートのコミカルさが緩急をつけ読みやすく、読み始めた時はこんな壮大なストーリーになるとは思いませんでした。それらが意外性とスケール感を生んで本作の大きな魅力になっているように感じました。

改訂版とあるように、もともと人気のあった作品を書籍化作業並みに大幅改定（作者談）しているようで、全体的にとても読みやすくおすすめできる作品です。

書籍化、コミカライズされた『呪いの魔剣〜』から作品が好きで復帰されるのを待ってました。

今作は公開サイト累計1000万pv突破の人気作『槍使いのドラゴンテイマー』が改訂版として全編リニューアルされたもの。
主人公はとあるギフトを授かり、A級冒険者の母に特訓を受け、ドラゴンテイマーになるために旅立つというもので設定はほぼ同じと思います。ですが、かなり読みやすくなっており、確かにすべての文章が改編されているようです。

主人公は槍使いの少年とドラゴン。
作品を彩るヒロインは、トラブルメーカーの受付嬢に双子の獣人、ハイエルフとバラエティに富んでいます。
戦闘場面も以前より迫力を増しており、今、続きが気になって更新を心待ちにしている作品です。

かなりの人気作だったのに書籍化されなかったのが当時不思議でした。
パワーアップされた人気作、蘇らせてくれてありがとう。感謝と期待を込めて応援しています。