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自分はひとりぼっちだと思った「本の虫姫」。でも、見守ってくれる者はいたのです。

  • 投稿者: 水渕成分   [2025年 01月 18日 06時 02分]
「小説家になろう 冬の童話祭2025 冒険にでかけよう」参加作品です。

ヒロインは、庶子の姫。実の母は既に亡くなっています。義母や異母兄姉に冷遇されるばかりでなく、実の父にまで厄介者扱いにされています。

そんなヒロインの楽しみは書庫にこもって本を読むこと。字が読めなかったのですが、城に迷い込んできた不思議な黒衣の男に教えてもらったのです。

かくてヒロインの名前は「本の虫姫」と言われるようになります。本当の名前は実の父ですら呼ばないからです。

そんなある日、姉姫が不始末をしでかし、ヒロインは塔に幽閉された上、森の悪魔に嫁入りさせられることになります。

ヒロインに動揺はありません。冷たい家族と別れられるなら悪魔と一緒になるのも悪くない。本が読めさえすれば。

そして、実は悪魔の正体は……

自分はひとりぼっちだと思った「本の虫姫」。でも、見守ってくれる者はいたのです。
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