イチオシレビュー一覧

命以外の全てを奪われたなら、計算上は命だけが残る。
命が残るということは、可能性も残るということだ。

さて、身分高き者に成り変わって好き放題過ごすことは有史以来人類の夢とも言える。
下剋上、シンデレラストーリー、成り上がり……色々な表現があるだろう。

しかしそれを、人を傷つけて安易に手に入れたなら、手からこぼれ落ちるのも早い。三日天下という言葉があるように。


さて、本作はラブラブ甘々イチャイチャリア充物に定評のある作者『長月おと』氏の作品である。
つまり……そういうことだ。
前半で溜め込んだ憎しみを、たっぷりと吐き出す楽しみを味わうといい。

そして後半でリア充への憎しみを溜めるのだ。

今まで異世界恋愛で何冊も書籍化されている、超実力派作家の最新作が、本日遂に完結いたしました！
本作の主人公レティーシャは、右の鎖骨にひし形の痣を持って生まれました。
レティーシャの国では、生まれ持った痣は『前世は罪人であり、その魂を引き継いでいる証』という迷信が残っています。
そのためレティーシャは王家の汚点として、隔離され不遇な人生を送ってきたのですが、ある日神託によって、帝国から皇太子妃にと望まれたのです。
遂に日の当たる暮らしができるかと思った最中、影武者だったリズの裏切りにあってしまい、名前と花嫁の座を奪われたレティーシャの運命や如何に――！？
本作は今まさにコミカライズが連載している真っ最中！
本作を読んでからコミカライズを読むもよし！
コミカライズを読んでから本作を読むもよし！
この機会に、是非ご高覧ください♪