イチオシレビュー一覧

３７４７字のハイファンタジーです。

舞台は王国建国百年を祝賀する夜会。この場でエドアルド王太子が婚約者のボロウニア侯爵令嬢に婚約破棄を宣告したことから物語は開幕します。

そして、エドアルドはその場で、ボロウニアに代わる王太子妃として、マリア男爵令嬢を指名。しかも、マリアとの間には既に婚外子が三人いるとカミングアウト。それでもエドアルドがマリアの頭にティアラをそっと載せると控えめながら拍手が起こります。

そう、この婚約破棄は関係する者が全て「待ち望んだ婚約破棄」だったのです。

王太子にも婚約者にもこの婚約は苦肉の策。「待ち望んだ婚約破棄」が訪れて、ハピエンです。