イチオシレビュー一覧

婚約者である、お馬鹿な王子様の婚約破棄宣言を返り討ちにして、優秀な王族が新しい婚約者となるご令嬢。よくあるようで色々なパターンがあって、楽しんでいます。

でも、本当に有能なご令嬢なら諸方面に迷惑のかかる婚約破棄宣言などさせずに始末をつけるか、そもそも色々な意味で浮気の機会を与えないのでは？

まして、陥れられ殺された死に戻り令嬢はつまり一度は争いに敗れたということで、逆行前の記憶という優位がなくなったら危ういのでは？

そして、優秀で年頃のまっとうな王族は普通に考えて婚約者なり妻なりがいないのはおかしい、それを新しい婚約者としてあてがうというのは、何か裏事情があるのでは？

そういった婚約破棄もの、逆行ものに対するツッコミに対して、こうなるんじゃないかな、こういう事情があるんじゃないかな、という一つの回答を示してくれた、興味深いお話です。