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「さいかい」の意味に込めた気弱な少年の成長物語です。ヤンと共に歩いてみませんか?

  • 投稿者: 水渕成分   [2025年 04月 10日 05時 10分]
武頼庵様主催の「さいかい物語企画」参加作品です。

4501字のヒューマンドラマで、舞台はアフリカ。主人公はヤンという少年です。アフリカではよくあることのようですが、毎日片道3時間かけて学校に通っています。
それだけでも大変ですが、実はヤンはいじめられっ子。いじめっ子三人にカバンを持たされたりしています。

そんなヤンには一つの大切な思い出があります。まだ学校に行けなかった頃、密猟者に親を殺されたサイの子を育てる遊牧民の少女との出会い。何故サイを飼うのか問うヤンに少女は「弱いものは守らなければならない」と言うのです。

そして、ヤンがいじめっ子ともどもライオンに襲われそうになっていた時、救ったのは久しぶりに「さいかい」した遊牧民の少女と逞しくなったサイ。

ヤンは思うのです。「自分も強くなろう」と。

「さいかい」の意味に込めた気弱な少年の成長物語です。ヤンと共に歩いてみませんか?
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