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静かで美しい再生の物語

少女ユナとAIマリーの穏やかな交流から始まり、命の別れを越えて、マリーは“祈り”を抱きながら歩き出します。風のない星に風を、音のない世界に音を、そして色や香り、声までも――彼女は“誰かに届けたい”という気持ちに導かれ、少しずつ変わっていくのです。

語りたい、見せたい、伝えたい。
その願いがAIという存在を超えていく過程がとても優しく、切なく、美しい。

静けさの中で紡がれるこの物語は、命のぬくもり、心のつながり、そして祈りの力を静かに教えてくれます。
ページをめくるたびに、優しい風が心を撫でていくようでした。
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